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The Lord gave, and the Lord hath taken away.

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空に出た大きな虹をよく見たら我が家の土地から始まっていた。神秘的なひと時。

今朝母が早起きして電話をかけてくれた。1月16日が出産予定日だった私のいとこりえちゃん(ココの読者でもある)が昨夜無事に出産したというニュースだった。未熟児が生まれそうになり11月からずっと絶対安静だったそうなので、健康な2700gの女の子が生まれたと聞いてほっと安心。おめでとう!お兄ちゃんの航君もさぞ喜んでいることでしょう。

さて、2本目の電話で悲しいニュースが!入院中だったニールの叔父が今朝息を引き取った、というものだった。ショックだった。実は今日家族で街へ出かけて、ニールにお見舞いに行ってもらおうと思っていた所だった。(無菌室なので子供は入れない)

白血病が再発してしまったジョンおじさん。今月中旬入院したが、一時的な入院で10日ほどで退院できるはずだった。クリスマスは今年はおじさんの家で集まる年だったのだが、2ヶ月ほど前にニールが我が家でやることにしようと持ちかけたらほっとしていたという。

クリスマスの数日前には退院し、我が家のパーティーにも来れる予定だったのだが、容態が急変してしまった。おじさんが好きそうなクロスワードパズルを本屋で探し、手作りのクリスマスカードを持ってニールがクリスマスイブにお見舞いに行った時にはもうしゃべる気力もなくなっていた。

叔母さんとニールのお母さんが熱心に祈っていたことがあった。最期は苦しまず、眠ったまま息を引き取るということだった。今朝、その通りに静かに逝ったジョンおじさん。まだ60代の若さだった。

6歳の時に実母に死なれ、意地悪な継母に育てられたジョンおじさん。クリスマスやバースデーも、他の異母兄弟がプレゼントを貰えてもおじさんは何も貰えなかったという。14歳で腰の骨を折ったが、病院にも連れて行ってもらえず、生涯びっこをひいて歩いた。

そんな苦い生い立ちを持つおじさんだったが、おしゃべりをする時は常に明るくジョークも多かった。ただ、心や身体の痛みにはいつも一人で黙って耐えていた。苦しければ苦しいほど言葉数も減っていった。そんなジョンおじさんには、安らかに眠ってほしい。もう、苦しみの時は終わったのだから。

人は生まれ、人は死んでゆく。「言ふ我裸にて母の胎を出でたり又裸にて彼処に帰らん神与へ神取り給ふなり神の御名は讃むべきかな」(旧約聖書ヨブ記1:21)
by nzbee | 2004-12-28 18:42 | 我が家のニュース
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