我が家の子供たちは耳から音を覚えるという「鈴木式」でピアノを習っているので、ピアノの音が少しでも微妙にずれていると大変だ。(わかってしまう。)絶対音感は生まれて持ったものではなく、生後の環境から生まれるものだと思っている。 調律師一人呼ぶのもここでは大変なのだ。田舎なので、まず我が家の他にピアノ調律を希望している家庭を探さねばならない。2~3家庭集まれば大体来てくれる。しかし、このおじさんの場合、毎回最初に連絡してから2,3ヶ月後にやっと来てくれる。9月初めにニールが、「27日に来るって。」と言っていたので、てっきり先月の27日だと思い待っていた私。実は今月のことを言っていたのだ。(ニール自体よく把握していなかった。留守電かなんかで。) 別にこのおじさんが超人気、と言うわけでもない。ただ、リタイア年齢なのであまりセカセカ働きたくないのだろう。近くのご婦人(と言うにふさわしく上品な女性)は元ピアノ教師で30年来ずっとこのおじさんが自分のグランドピアノを調律してきたので、他の人は受け付けてくれないのだ。 彼はチューニングフォークを歯の間に加えて最初の音をとり、昔ながらの方法で(耳だけで)調律するが、最近はいいマシンが出ているので自分の耳で音をとらなくても、チューニングマシンに音をあわせるだけというのもありらしい。そういえば中学時代の友人が調律専門学校に行ったが、NZにそんなものはない。弟子入り、という道しかないようだ。といっても、一軒に一台はピアノがあった昔に比べて需要が極端に減ったので、クライストチャーチには「新人調律師」なんて人は一人もいないそう。音楽を教えたり、中古ピアノの売買や修理のかたわら調律も、という風にしないと生活はしていけないようだ。 我が家の地元にも、「調律」を頼めばやってくれる人はいる。ただ、あくまでアマチュアなのだ。私とニールは自分たちでは調律の「質」が聞こえないので、あえてリスクの低い(でも不便な)方を選んでいる。目指せ絶対音感!(大人になってからでも訓練次第で身につくらしい。)
by nzbee
| 2004-10-28 21:07
| ニュージーランド文化
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